西京電鉄記念大学は西京電鉄グループの系列大学である。
沿線に大学を誘致することは、電鉄における小林一三以来のビジネスモデルである。もちろん西京も例外ではない。
ところが西京電鉄は学校法人を立ち上げ、自前で大学を建学してしまったのである。
そして西京電鉄記念大学の最大の特徴は「安い学費」である。
なぜ学費が安いのか。
それは「安価な学費で学べる大学をつくる」ことにより安心して子育てができる環境を整備して沿線の発展と持続を図り、グループ全体の利益に資することを目的としているためである。そのため実験実習費や設備費の一部は親会社からの寄付で賄われている。
どれくらい安いのか、上記の表を見てみよう。
文学部の初年度納入金は97万円であり、100万円を下回る。これは国公立大学と比較しても大差ない金額である。
そして理系学部の4年間の納入金総額は432万円。学費が高いといわれる理系にもかかわらず、通常の私立大学の文系学部より安い。
さらに経済的に厳しい家庭には学費の減免制度も存在する。また学資負担者の死亡などにより授業料の納付が困難な者は授業料徴収猶予の対象となる。
なお学費の減免制度は西京グループの社会貢献活動の一環として行われており、親会社の資金で賄われる。
もっとも学費が安いこともあり施設はあまり華美なものではない。
また全体の学費が安いためか、特待生制度の対象は2年次以降に限られる。